ほろ酔いの適量

鈴木真弓です。
引き続き、医学博士滝澤行雄先生の『1日2合日本酒いきいき健康法』から、飲酒の豆知識を。

みなさんは、自分の“適量”ってわきまえていますか?
滝澤先生によると、日本酒を飲んだときの一般的なアルコール処理能力は1時間に約0.3合。1合飲んだら約4~5時間かかるわけですね。俗に、お酒の強い人とは、弱いとされる人よりも代謝速度が2時間も速いそうです。

こういう活動をしていると「スズキさんってお酒強いんでしょ~?」「毎日何合飲むの~?」と、よく訊かれますが、私自身は体質的に弱いほうで、代謝能力も遅い。ゆえに長時間チビチビやるのが好きです。
他人から注ぎ足しされるとペースが狂うので、ある程度、場がなごんだら手酌で行かせてもらってます。相手に気を遣わせず、さりげなく「手酌で行くよ」と思わせる“呑みテク”をつけるまで、けっこう修業しましたが(苦笑)。

一般的な人の酒量と“酔っ払い度”の関係は・・・

◆おちょこに5~6杯 → 血中アルコール濃度~0.05% → 顔面紅潮・疲労感の軽減=ほろ酔い寸前
◆2~3合 → 血中アルコール濃度0.05~0.15% → 脈拍・呼吸がやや促進、多弁、発揚状態=ほろ酔い
◆4~5合 → 血中アルコール濃度0.15~0.25% → 千鳥足・会話がもつれる=酩酊状態
◆7~8合 → 血中アルコール濃度0.25~0.35% → 顔面蒼白・嘔吐・意識混濁等=泥酔状態
◆1升~  → 血中アルコール濃度0.35~ 0.5% → 意識喪失・呼吸麻痺・尿失禁=昏酔状態 

こんな方式を見ると、酒の造り手に感謝しながらいただくには、3合ぐらいが限度だなと改めて実感しますね。


国税庁醸造試験所の佐藤信博士がこんな数式を作っていますので、ぜひ試してみてください。

◆好きな時間(h)だけほろ酔いを持続するための酒の量
(1000 × 体重(kg)÷(アルコール度数(%)× 12)=A
(15 × 体重(kg))÷(アルコール度数(%))=B
 A + B × (好きな時間h-1)

・・・この数式で、体重60kgの人が日本酒(アルコール度15%)で4時間ほろ酔いを楽しむ酒量を計算すると、513ml=約2・8合ということになります。


◆二日酔いしないための飲酒量
(15 × 体重(kg)× 呑み始めてから翌朝までの時間(h))÷(アルコール度(%)×0.8%)

・・・この数式で、体重60kgの人が20時に日本酒を飲み始めて、翌朝6時にすっきり目覚めるには、750ml=約4合になります。


これから旬の限定酒など、貴重なお酒が続々市場に登場します。造り手が精魂こめて醸した日本酒を、心地よく味わうためにも、ぜひ適量”をわきまえて楽しみましょうねicon54




  


2011年01月29日 Posted by mamichan at 09:53酒は百薬