斗瓶会員の地域発見ツアー

鈴木真弓です。
10日(土)は吟醸王国しずおか映像製作委員会ボランティアスタッフ『斗瓶会員』10人で、
地域のモノづくり現場を訪ねる大人の社会見学ツアーを行いました。

訪問したのは、2月に金谷でパイロット版試写会を行ったときに声をかけてくださった大井川葛布の織元・村井龍彦さん(島田市金谷)、当ブログでおなじみ家具職人&コンセプター久留聡さんのお仲間「古民家ギャラリーこころ庵(藤枝市寺島)」、同じく久留さん紹介の「人と農・自然をつなぐ会=無農薬茶の会(藤枝市滝沢)」、久留さんの工房「ハンドワークファクトリー(藤枝市八幡)」の4か所。

半日で4か所回るのはちょっと忙しかったけど、
『吟醸王国しずおか』にたくさん登場する志太地域の酒蔵と同じ水、同じ空気を吸って、
同じ土地で、地に足をつけたモノづくりに生きる人々とつながるって、
今までお酒関連の場所や人にしか目がいかなかった活動では得られない価値がありましたicon09









大井川葛布の村井さんは、日本3大原始布である葛布の歴史と伝統と未来に通じる機能性を、食育ならぬ“布育”伝道活動されている人。この日も講義と実演による解説を2時間たっぷりしてくださって、地元にこんな熱い人がいたのか…!と、みんな大いに感化されました。
斗瓶会員の地域発見ツアー


古民家ギャラリーこころ庵では、室内の白壁を活用して、吟醸王国しずおかパイロット版の試写をしたら?というありがたいオファーをいただきました。
お茶をいただきながら、焼津の会席料理の店「日本料理安藤」さんから差し入れてもらった特製酒肴を試食。できれば会のオリジナル酒肴として商品化出来たら…と夢を語り合いました。
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ついで訪ねたのは、志太の清流瀬戸川上流の中山間地で、40年近く無農薬茶づくりを続ける杵塚さん父娘。軽トラックの車幅ギリギリの細い農道をくねくねと上り下りして、やっと辿り着いた杵塚家の茶園からは、奥藤枝の里が一望できます。土作りや温度管理の難しい中山間地での無農薬茶づくりは、素人には想像できないくらい大変な仕事だと思いますが、手間がかかることにあえて取り組む姿勢は、吟醸造りに挑んだ蔵元の姿勢に通じるものがあります。
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時間押せ押せになってしまったけど、最後に訪問した久留聡さんの工房「ハンドワークファクトリー」では、制作中のデスク、丸テーブル、こたつテーブル、いすなどを見せてもらいました。子どもに安心して使わせたいと、天然木使用と、化学接着剤不使用にこだわり、クライアントのライフスタイルや価値観をしっかり汲み取った完全オーダーファニチャー。彼もまた大量生産・低価格・大量消費の時流に背を向け、この地で、自分にしか創れないモノを発信していきたいと自己研さんに努めています。
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最後は藤枝駅前の居酒屋「藤枝市場」で懇親会。
ホントは、真面目な斗瓶会員企画会議をやるつもりで資料も用意していたのですが、夜から参加の会員や地元関係者など、なんやかんやで20人を超えてしまい、地酒研究会の集まりならいい酒が飲めるかも、と期待されてしまったらしくて、ただの飲み会になってしまいました(苦笑)。こちらが話を切り出したくても、メンバーはしゃべりたがりの集まりで収集がつきません…。
斗瓶会員の地域発見ツアー

久留さんがパイロット版を上映しようとプロジェクターや再生機を用意してくれて、店の壁に映像を映すかたちで上映は出来たのですが、やっぱり居酒屋の個室では音が出せないし、他のお客さんにも気を遣うしで、ベストな状態で観ていただくことができず、作り手としてはなんとも複雑。・・・それでも初めて観た人に知っていただけただけでも有難いし、こういう機会を増やしていかなければ会員は増えないでしょう・・・。

今回は、志太地域の人材交流の場として先につなげていければと思います。とにかく地酒研の集まりは楽しくて面白い出会いがあると感じてもらうことが大事icon22
今ツアーにご協力いただいたみなさま、準備をしてくれた久留さん、本当にありがとうございました。
訪問先のアドレスは以下の通りです。ぜひチェックしてみてくださいね!
◆大井川葛布はこちら
◆古民家ギャラリーこころ庵はこちら
◆人と農・自然をつなぐ会はこちら
◆ハンドワークファクトリーはこちら
*鈴木真弓のブログにも詳細レポートしています。




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2010年04月11日 Posted bymamichan at 17:35 │つくる人


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