真夏の蔵見学

斗瓶会員の清水です。

先日、「吟醸王国しずおか」映像製作委員会の斗瓶会議に先立ち、鈴木真弓さん、篠田酒店の篠田社長のお供で沼津の「白隠正宗」高嶋酒造、由比の「正雪」神沢川酒造場を訪問しました。
9月12日に篠田酒店さん主催の「しのだ日本酒の会」で吟醸王国しずおかのブースを設けます。

ここで支援金集めの一環でオリジナルグッズや蔵元さん提供のお宝グッズの販売を企画中で、協賛をお願いに伺ったのですが、折角酒蔵に行くのだからと、高嶋酒造さんでは蔵の見学をさせてもらいましたicon64


一部の大手(普通酒を多く造っている蔵)や通年醸造を行う蔵などを除き、多くの酒蔵は酒米の収穫後、醸造に適した気温になる頃に杜氏さんや蔵人が集まるものなので、
今の時期の蔵見学では、主に蔵の施設設備を拝見することになります。

高嶋酒造さんでは、一升瓶の洗浄(もちろんリサイクルです)、出荷前の商品のラベル貼り、蔵の中の洗浄などが行われていました。
仕込みの最中のように杜氏さんや蔵人が発する緊張感はありませんが、
それゆえに落ち着いて高嶋さんのお話を興味深く聞くことができました。

真夏の蔵見学


特に興味があったのは自社精米と搾り、お酒の出来はどこが肝心か…というお話。精米機は旧式だと笑っておられました。
搾りは中規模以上の酒蔵で使用している搾り機ヤブタは使わず、全量、槽(ふね)搾りとのこと。
お酒の仕込みで最も大切な工程は、米の蒸し加減と言われました。その言葉の裏には、精米・洗米を含んでいるように思いました。
真夏の蔵見学蒸し工程も連続式の蒸し・冷却機ではないので、仕込みの作業がいかに大変か想像できるとともに、だからこそ贔屓にしたくなります。
いつもホームタウンの掛川で飲んでいます、と高嶋さんにお伝えしました。


高嶋酒造さんでは、試飲もさせていただきました。いわゆる熟成タイプの酒でこれからの季節に美味しいものです。
大吟醸は精米歩合の数字を聞き、獺祭や梵の名前が浮かんできました。
仕込み水や、試験的に造られたものも美味しくいただきました。最初に頂いた冷たいお茶も美味しかったです。


真夏の蔵見学神沢川酒造さんはお時間がなかったので、ゆっくり見学はできなかったのですが、応接間にあった、不要となった木製の樽をテーブル、椅子、部屋の扉にリユースされたセンスは秀逸でした。こちらで頂いたお茶も美味しかったです。


この後で篠田酒店に行きました。
我が家に冷蔵庫の空きと潤沢な資金があれば、この冷蔵庫内のを全部大人買いしたい!!と思うほど豊富な
品揃えでした。さすが、です。迷った結果、白隠正宗を買いましたface25


仕込みの様子は他の酒蔵でも見られます。直接蔵を訪問するのがいちばん良いのですが、まずはこの吟醸王国しずおかのサイトをいろいろ覗いてみてください。
「吟醸王国しずおか」は静岡の日本酒文化を映像に収めたドキュメンタリー映画です。日本酒がいかに造られているか、完成したら是非見てくださいicon22


その前に、9月12日のしのだ日本酒の会の吟醸王国ブースの“お宝ノミの市”、ぜひご注目を!



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2010年08月28日 Posted bymamichan at 12:14 │つくる人


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