伸び代とまとめる

「地域と仕組みと物×作り」その10:伸び代とまとめる
product & project というコンセプトで活動する、家具・プロダクト工房H.W.F主宰の久留です。

電子書籍やツイッターなど、新しい物や手段が身の回りにどんどん増えています。
革新的なものを目指すのか、伝統的なものを目指すのか、スピードも求められていて。
私は、伝統的な技術と革新的な仕組みの組み合わせに可能性を感じます。
今後どのようなニーズやシーズが生まれるか、作り手の想像力に掛かっているのでしょう。

その中で、物作りにとって大事な事は、伸び代の有無だと思っています。
簡単に完成したものは、簡単に模倣され、また簡単に消費されてしまう。
先行者利益を得るために、時間やノウハウの蓄積が、追随を難しくする。
伸び代が無いものは、蓄積や改善改良の余地が少なく、同じ土俵の勝負に陥りやすい。

しかし、伸び代を意識しすぎて、長い時間を掛けてまとめられないと、良い物も日の目を見ない。
成果をまとめつつ、実験もしたり、世間の反応も確認して、結果を出す為に。
コンパクトなピラミッドを作りつつ、基礎を少しずつ伸ばし、大きくしていくイメージ。
あるいは、コンパクトなピラミッドを幾つか作り、つなげて大きくしていく。

吟醸王国の静岡の蔵元さんが、品質の高い地酒を県内各所で作り伝え、少しずつ品質を上げ、
静岡全体がブランドイメージを確立していることがお手本だと思います。
映像の成果をコンパクトにまとめた地酒映画のパイロット版を、県内各所で試写します。
次の大きな結果に向けて、ぜひともご覧下さい。


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2010年06月06日 Posted byトメ at 11:27 │つくる人


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